Il Cappellaio

Il colore giapponese

名古屋にある徳川美術館は結構過酷な美術館である・・・。


今年で開館70年を数える、私立としては古い美術館で、もっとも「成功」している美術館です。
まぁ、所蔵品にいいものがたくさんありますからね。
日本の美術館で常設展示を目的に来る人は限りなく少ない。
そんな中で、常設展示を目的に来る人が多いのが徳川美術館でもある。
ここ、企画展示も自ら所蔵しているもので済ますことも多いのです。

今回の源氏物語に因んだ企画展示もそう。
ほとんどが所蔵品。
現在、蓬左文庫では「源氏の意匠」と題して源氏物語から生まれたデザインを用いた工芸品の展示を、徳川美術館では国宝・源氏物語絵巻の公開をしています。
常設はいつもの通り。
前回来た時と染織以外は変わっていなかったので変わったものだけ見て、他は素通りしてきました。(苦笑)

だって、そうしないと持ちません・・・。
そう、ここ、結構過酷な美術館なのです。
今更ながら実感した。

普通、企画展示を見れば、タダで常設を見せてくれる所があります。
しかし、企画展示の半券を持って常設へ足を運ぶ人はどれだけいるでしょうか?
物凄く少ないことは、企画展示の後、常設展示へ行ってみると一目瞭然。
徳川美術館も両方見せてくれます。
ただし、ここのは強制です。
徳川美術館へ足を運んで常設を見ない人はほとんどいない。
なぜなら、ここは常設を通って企画展示室へ入る仕組みになっているから。

よって、必然的に展示数も増えますし、道のりも遠くなるわけです・・・。
一応、入り口から直接企画へ行ける道もあるようですが、
そんなことさせてくれる雰囲気はありません。
だから、結構過酷な美術館。
しかも企画展示室は一番最後。
死んでますって。
前回来た時も企画展示まで辿り着いた頃にはボロボロでしたもん、私。(苦笑)

でも今回は企画展示が目的で、これだけは絶対にボロボロの状態で見たくなかったので、
常設をパスしてきました。
でも、やっぱり変わってると気になるので、一応目は通したいのが私のサガ。

それにしても、思ったよりも人が少なかったです・・・。
正直言って、入場制限かかるのを覚悟して行ったのですが・・・。
うーん、10年に一度なのですけどね。
しかも今回は五島美術館のもの来ていて、22日から29日までは現存する源氏物語絵巻全部揃うことになるのですがね。
残念ながら、2枚来ていなかったのですよ。
最初の若紫が見られなかったのはちょっと残念。
まぁ、ものすごーくボロボロなのは相変わらずで・・・。
でもね、以前にこの絵巻の詞書を購読したことがあるのですが、
先生の持ってきた複製の複製、では銀のくすみと墨の黒の色とが区別つかなくて、すごく読み難かったのです。
で、その時先生が「現物はね、ちゃんと区別つくんだけどね」
と仰っていたのですが、その通りでした・・・。
銀のくすみと墨の色はちゃんと違う。
でもそれは複製では再現不可能なのです。

とにかく、字は綺麗。
用紙も要らぬほど装飾が施してあって。
金銀使いまくりで。
そのお陰で読み難くて仕方がないのですが。(苦笑)
おまけに誤字脱字も多いと来た・・・。

観賞用には宜しいですが、決して読み物には向きません。
そんな源氏物語絵巻。
2000円札のデザインにも使われて、ブーイングを受けましたものも来ております。
なんであれになったかねぇ・・・。
私も疑問。
他にもいろいろいい場面があったのに。
ちなみに私は「竹河」の桜の場面が好きです。
一番華やかな場面。

今回は複製画も来ておりまして、当時の様子を偲ぶこともできます。
日本といえば、くすんだ色、といった感はありますが、
私にとっての日本の色は原色です。
くすんだ色が日本人の色になったのはごく最近のことです。
折角なので、日本の色も楽しんでもらいたい企画展。


*特別展 国宝 源氏物語絵巻
11月12日から12月4日まで
徳川美術館
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by karin357 | 2005-11-14 10:50 | その他 | Comments(0)

ひなの成長日記
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